将棋の八大タイトルの1つ「叡王戦」の七番勝負は、2回の引き分けがあったことから「第9局」までもつれ込む異例の展開となった結果、挑戦者の豊島将之竜王(30)がタイトルを奪って「二冠」に返り咲きました。
永瀬拓矢二冠(28)に豊島将之竜王(30)が挑む将棋の第5期「叡王戦」の七番勝負は、互いの王が詰む見込みがなくなる「持将棋」による引き分けが第2局と第3局で連続する異例の展開となり、ともに3勝3敗2持将棋として21日、東京の将棋会館で第9局が行われました。
将棋のタイトル戦が「第9局」まで行われたのは初めてで、対局は先手の豊島竜王が次第に優勢となって、午後11時すぎ、111手までで永瀬二冠を投了に追い込んで4勝目をあげ、「叡王」のタイトルを初めて獲得しました。
豊島さんは先月、名人のタイトルを奪われて保持するタイトルが竜王のみとなっていましたが、1か月で「二冠」に返り咲きました。
対局のあと豊島さんは「名人戦は内容がよくなかったですし、失冠してしまい、今年度はあまりいい結果が出ていなかったですが、一ついい結果が出せてよかったです」と話していました。
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2020-09-21 22:29:00Z
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