「声優紅白」初回は白組が勝利、異色コラボ・レジェンド声優がサプライズ登場で沸いた3時間 - ドワンゴジェイピーnews

声優の中田譲治が発起人を務める、声優による声優ファンのための祭典「声優紅白歌合戦2019」が14日、千葉・アンフィシアターで開催された。紅組9人、白組9人、合計18人の人気声優たちが出場し、集まった約2000人のファンを大いに盛り上げた。

ステージが始まる前、杉田智和がナレーションを務めた映像が流れ、その後発起人の中田がステージへ。ファンに向けて開幕のあいさつを行った。紅組トップバッターは平野綾の『God knows...』。テレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇中歌で、平野は主人公の涼宮ハルヒ役で出演。冒頭から約2000人が総立ち、大いに沸いた。対抗する白組のトップバッターは武内駿輔。昭和の名作「銀河鉄道999」のテーマソングを、平成生まれの武内が歌い上げた。

その後、大塚明夫の『昭和ブルース』、岩男潤子の『手のひらの宇宙』、堀内賢雄の『愛としか呼べない』、井上喜久子の『Shooting Star』とアダルティテイストで聴かせた。平川大輔はアニメ「Free!」よりキャラクターソング『水中飛行論における多角的アプローチ』、井上ほの花はいきものがかりの『ブルーバード』を熱唱。同じく紅組で出場した母・井上喜久子と歌唱する場面もあった。

中盤にはコラボコーナーが展開。大塚明夫と黒田崇矢による『チャンピオン』、日高のり子と中川翔子で『トップをねらえ！～Fly High』、岩男潤子と平野綾の『創聖のアクエリオン』。そして井上和彦・内田直哉・堀内賢雄の3人がコブクロの『桜』をカバー。貴重なステージの連続に、会場はどよめきと歓喜の声。まさに声優による、声優ファンに送る祭典となり、観客から「ありがとう！」の声があがった。

歌合戦後半では、関智一がアニメ「機動武闘伝Gガンダム」より、挿入歌『戦闘男児～鍛えよ勝つために～』を熱唱。なんと東方不敗マスター・アジア役の秋元羊介がサプライズ登場し、ファンを震撼させた。また、横山智佐が『ゲキテイ（檄!帝国華撃団）』を披露すると、会場は“サクラ”色に。日高のり子、井上喜久子が横山の後ろでダンサーとして登場して盛り上げた。

中川翔子は“本家”の「紅白」でも歌唱経験のある『空色デイズ』を、続く内田直哉は『ああ電子戦隊デンジマン』を披露。トリは日高のり子の「らんま1/2」より『ハート　ないしょ/2』、白組は井上和彦の石ノ森章太郎氏が作詞した「サイボーグ009」のオープニング曲『誰がために』。そして大トリは出場者全員で「NARUTO」のオープニング曲『GO!!!』をファンと一緒に大合唱した。

勝敗を決めるのは会場のいるファン。裏表で「紅」「白」と書かれたウチワを掲げ、どちらが多いのか集計する。結果、「白組」が記念すべ初回を制し、発起人の中田が白組トリを務めた井上和彦に優勝トロフィーを授与した。

また、最後に「声優紅白歌合戦2020」の開催決定が告知された。特報が流れると大歓声となった。

「声優紅白歌合戦」は、2017年12月末、発起人の中田がツイッターで「これだけ声優さんの仕事範囲が拡っているご時世だからいっそ『声優紅白歌合戦』を作っちゃう？」と発信したことから開催の運びとなった。今後、声優ファンおよび出演声優にとって1年の風物詩となるような祭典を目指している。司会は諏訪部順一、植田佳奈が務めた。

■歌唱曲一覧
1：『God knows...』　平野綾
2：『銀河鉄道999』　武内駿輔
3：『昭和ブルース』　大塚明夫
4：『手のひらの宇宙』　岩男潤子
5：『愛としか呼べない』　堀内賢雄
6：『Shooting Star』　井上喜久子
7：『水中飛行論における多角的アプローチ』　平川大輔
8：『ブルーバード』　井上ほの花

～コラボアヴァンコーナー～
9：『チャンピオン』　大塚明夫・黒田崇矢
10：『トップをねらえ！～Fly High～』　日高のり子・中川翔子
11：『創聖のアクエリオン』　岩男潤子・平野綾
12：『桜』　井上和彦・内田直哉・堀内賢雄

13：『コンディション・グリーン～緊急発進～』　笠原弘子
14：『必ず景色は変わる』　黒田崇矢
15：『ゲキテイ（檄!帝国華撃団）』　横山智佐
16：『戦闘男児～鍛えよ勝つために～』　関智一・秋元羊介
17：『Maybe the next waltz』　小松未可子
18：『Day you laugh』　豊永利行
19：『空色デイズ』　中川翔子
20：『ああ電子戦隊デンジマン』　内田直哉
21：『ハートないしょ/2』　日高のり子
22：『誰がために』　井上和彦
23：『GO!!!』　オールキャスト