逆転の第一人者 囲碁名人戦七番勝負第７局で井山裕太名人が一力遼天元との最終決戦を制して連覇 - スポーツ報知

　囲碁の井山裕太名人（３２）＝棋聖、本因坊、碁聖＝に一力遼天元（２４）が挑戦している第４６期名人戦七番勝負の最終第７局が５日、静岡県河津町の旅館「今井荘」で前日から打ち継がれ、黒番の井山名人が勝ってシリーズ４勝３敗としてタイトルを防衛、２連覇を達成した。一力天元の初の名人位獲得はならなかった。

　第１局からの星取りは井山名人の勝利、敗北、敗北、勝利、敗北、勝利、勝利。第５局でカド番に追い込まれたが、６～７局に連勝して逆転防衛を飾り、通算８期目の名人を獲得した。

　井山名人は芝野虎丸王座（２１）の挑戦を受けた５～７月の本因坊戦七番勝負でも、１勝３敗のカド番から逆転防衛。さらに一力碁聖（当時）に挑戦した６～８月の碁聖戦五番勝負でも１勝２敗から逆転の奪取。土壇場に追い詰められてから第一人者の真の強さを見せつけている。

　局後の井山名人は「本当に大変なシリーズでしたので、もちろん結果が出たことはよかったんですけど、シリーズを通して反省点だったり課題が見えたので、少しでも次に生かしていけたらと思います」と激闘の七番勝負を振り返った。

　一力天元は「負けた碁は内容的にまずい碁が多かったので、結果は仕方ないかなと思います。今日の碁もそうですけど、全体的にミスが多かったので修正してこの舞台に戻って来られるようにしたいと思います」と語った。

　井山名人は来年１月に開幕する棋聖戦七番勝負でも一力天元を挑戦者に迎える。

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2021-11-05 10:28:00Z
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