藤井聡太三冠、最年少四冠達成率１００％！竜王戦１日目に過去４戦無敗の「封じ手」 - スポーツ報知

　将棋の藤井聡太三冠（１９）＝王位、叡王、棋聖＝が豊島将之竜王（３１）に挑戦している第３４期竜王戦七番勝負第４局が１２日、山口県宇部市の「ＡＮＡクラウンプラザホテル宇部」で１日目を終えた。シリーズ３連勝としている藤井が制すと史上最年少四冠を達成する一局。１３日に指し継がれ、決着する。

　午後６時過ぎ、藤井は自らの手番だった７４手目に「封じ手」の意思を示した。持ち時間の公平性を保つため、１日目終了時に次の指し手を用紙に記入して立会人に預ける封じ手。２日制対局ならではの慣習だが、藤井にとっては「勝率１０割の儀式」も意味している。

　１３度目となった２日制対局で、藤井が自らの手番で封じ手を選ぶのは５度目だが、過去１度も敗れていない。形勢を左右する局面で指し手を秘める儀式でも、常に正着を選んできた。二冠を獲得した昨年の王位戦第４局では、ＡＩが「最善」と示した危険な積極策を封じ手に選んで勝利に結びつけている。

　封じ手に至るまでの序中盤も正確な指し手が続いた。先手・豊島の誘導により、事前研究の深さを問う「角換わり相腰掛け銀」に進んだ将棋。互いに相手の出方を待った後、駒がぶつかり合ってからは藤井が５９分、豊島が７１分の長考合戦になるなど難解な戦いになった。

　中継するＡＢＥＭＡの評価値では「豊島４１・藤井５９」で１日目を終えた。新たなる偉業に向け、挑戦者は十分な態勢を取っている。（北野　新太）

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2021-11-12 21:00:00Z
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