06月09日 18:14
最後の最後まで、手に汗握る大勝負でした。8日に行われたタイトル戦の初戦を、白星で飾った藤井聡太七段。
対局をすぐそばで見守った師匠の杉本八段が、カメラに映らなかった弟子・藤井七段とのやり取りを明かしてくれました。
藤井七段:
「まず、先勝することができてよかったなという風に思っています。また、第二局までしばらく間があるのでしっかりまた準備したいと思います」
伏し目がちにはにかんだいつもの表情。対局後の藤井聡太七段です。
17歳10か月と20日という史上最年少で、タイトル戦に挑んだ藤井七段。立ちはだかるのは「現役最強」との呼び声の高い渡辺明三冠(36)。
8大タイトルのうちの3つを保持しています。
東京で行われた8日の対局を、師匠の杉本昌隆八段は藤井七段の側で見守りました。
杉本昌隆八段(藤井七段の師匠):
「タイトル戦の大舞台を弟子が戦うのに胸熱くなった。タイトル戦は指し手が委縮したり浮足立つのが、むしろ普通。特に若い挑戦者だとなおさらだが、まったく藤井七段はそういうことがなくて」
藤井七段の地元・瀬戸市の商店街で恒例となった、シャッター将棋。
男性:
「(藤井七段が)優勢やのう」
男児:
「飛車一八に移動して…」
女性:
「最後の最後まで、分からない将棋ですね」
地元のヒーローに注目が集まります。いつもは人通りも少ない商店街ですが、8日は様子が違いました。
対局は序盤から激しいつばぜり合いに。現役最強と言われる相手に引けを取らない、堂々とした指回し。
杉本八段:
「完璧です。内容はトップ棋士のそれと変わらない。タイトルホルダーが(挑戦者の)弱点を見抜いて防衛するケースが多いが、(藤井七段は)万全の状態で挑戦している」
ところで、勝敗以外にファンが注目していたことがもう一つ、藤井七段の服装です。伝統と格式のあるタイトル戦。和服で臨むと思われましたが…。
実は、師匠と弟子との間で、こんなやり取りがあったそうです。
杉本八段:
「(和服を)着たくなさそうな。一局目はスーツで行きたいような感じだったので、『和服はどうするの』と聞くと『スーツでいきたいと思います』と返ってきて、『いいんじゃないの』と言いました」
どうやら、相談の末での「スーツ姿」だったようです。
対局は藤井七段がやや優勢の状況で、白熱の終盤戦に。お互いに持ち時間を使い切り、次の一手までの「秒読み」がされる中、渡辺三冠の16連続王手を紙一重でかわす藤井七段。
そして対局開始から10時間44分…。
渡辺三冠:
「参りました」
五番勝負のスタートを白星で飾りました。
地元のファンの女性:
「興奮が収まらないです」
別のファンの女性:
「やっぱり嬉しいです。鳥肌が立つくらい、ゾクゾクと」
藤井七段は対局を振り返り…。
藤井七段:
「時間もなかったので。最後の方は、分からないまま指していた感じでした」
師匠の杉本八段が、カメラには映らない場所で交わされた、2人だけのやり取りを明かしてくれました。
杉本八段:
「感想戦が終わって記者会見まで5分くらいあったので、控室で少し話しました。技術的な話がほとんどでした。(藤井七段は)少し疲れた感じもあったが、将棋の話になると、すごく興味深そうに『そうなんですか』と聞いてくる様子が伺えて…。将棋を指しているとき、藤井七段って楽しそうだと思いました」
最年少タイトル獲得をかけた藤井七段のひのき舞台。6月28日に両者は再び激突します。
※主催:産経新聞社、日本将棋連盟、特別協賛:ヒューリック株式会社 提供:ABEMA
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2020-06-09 09:14:00Z
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