のんは「すごいうれしくて、撮影の前の日はワクワクしていました。いざ顔を合わせてみるとすごく恥ずかしくて。目を合わせられなかった」と再会も恥ずかしかったという。そして「数年ぶりに会ってみると、やっぱり美しさが増しているとドキドキしちゃって、呼吸がしにくくなりました。緊張していました」と振り返った。
それでも「愛ちゃんが本読みを誘ってくれて、その本読みで心を通わすことができて、演技を始めたら、愛ちゃんと演技をかわしていることが自然なことでした。何も不自然なく抵抗もなく楽しかったです」と笑顔を見せた。
橋本は「私が(撮影に)入った初日に2人のラストシーンの撮影だったんです。役どころはエンディングなんですけど、私たちは久しぶりだったので、照れてへらへらしながら段取りをして、段取りになりませんでした(笑)」と役と現実が反対の状況だったことを明かした。
そして「それがアドリブで会話をしていたシーンだったので、ニヤニヤしながらで。そのあとに本読みをして、軽く読み合わせただけなのにうまくいく実感があって魔法みたいでした。久しぶりのお芝居で、(のんの)瞳からいろんな情報が送られてきて、せりふ以上のものを感じて、電気が走ったような快感で。毎日楽しく撮影していました」と話した。
この日は、林遣都、大九明子監督も出席した。
原作は、『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞した綿矢りさ氏の同名小説。のんが演じるみつ子は、独身生活が板についてきた31歳のおひとりさま。彼女がひとりでも楽しく生活できる理由は、脳内に相談役「A」がいること。何かに迷ったとき「A」はいつも正しい答えを導き出す。独身生活が続くと思っていたある日、みつ子は、年下営業マン・多田くん(林)に恋をしてしまう。両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れたみつ子は、20代のころのように勇敢になれない自分に戸惑いながら、一歩前へ踏み出していく。
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2020-11-05 11:34:00Z
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