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【ヒューリック杯棋聖戦】勝利呼び込んだ△9七銀 藤井棋聖、最終盤の妙手 - 産経ニュース

ヒューリック杯棋聖戦

「第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」の第2局で対局する藤井聡太棋聖(左)と永瀬拓矢王座=15日午後、新潟市の岩室温泉「高島屋」(松本健吾撮影)
「第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」の第2局で対局する藤井聡太棋聖(左)と永瀬拓矢王座=15日午後、新潟市の岩室温泉「高島屋」(松本健吾撮影)

新潟市西蒲(にしかん)区岩室温泉の「高志(こし)の宿 高島屋」で15日指された将棋のタイトル戦「第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第2局は午後7時21分、先手の永瀬拓矢王座(29)が投了。3連覇を目指す藤井聡太棋聖(19)=竜王・王位・叡王・王将=が見事な一手でシリーズ初勝利を挙げた。

異例の2連続千日手で開幕した今シリーズ。この日は第1局でも指された角換わりとなった。永瀬王座は研究範囲内とばかりに指し手が止まらない。50手までの消費時間は藤井棋聖の2時間9分に対し、永瀬王座はわずか8分。立会人の木村一基九段(48)は「永瀬さんの研究は幅広く、隙がない。すごみを感じる」と指摘した。藤井棋聖の攻めが続く形に永瀬王座が受ける展開から一進一退の混戦に。

しかし、藤井棋聖が116手目に指した△9七銀が先手玉の退路を断つ妙手。木村九段が「二転三転した高度な戦い」と評した一戦は、藤井棋聖が最終盤の一手で勝ちに結び付けた。

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2022-06-15 12:44:24Z
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