「今までやってきたことは間違っていなかったんだという自信になりました。もともとは美容師をしていてカットやカラーの施術とは別にメイクもやっていたんです。中学生の頃からずっとヘアメイクアーティストになりたいという夢があり、今年の1月で働いていたサロンを辞めてヘアメイクアーティストとして独立していくために、SNSで自分を広めようとさまざまな活動をしていた時期でした。SNSにビフォーとアフターの写真を2枚載せたら、その投稿がバズってたくさんの予約が入るようになりました」
――美容師をされていたんですね。22歳で若くして活躍されている印象ですが、どのようなキャリアを?
「高校卒業後、大阪の専門学校に通っていました。美容師の資格を取って、原宿のサロンで働いていました。通常だと1年目2年目はアシスタントをする流れがあるんですけど、そのサロンは月額の料金を払えば何でもし放題っていう、すごく新しいサロンでした。私みたいな1年目の美容師が担当するので、練習として…といった感じもあるので、成立していた部分もあると思います。本当に何をしても自由なところだったので、私はメイクをして、撮影をして、最初はそれがSNSで広まりました」
――それから1年目で独立という道を選ばれたわけですが、きっかけは?
「その後別のサロンで2週間だけアシスタントをしていたんですけど、そのお店の社長は私が髪よりもメイクに気持ちがいっているのがわかっていたみたいで…。『葉月はもううちじゃなくて、ヘアメイクに強いサロンに行ったほうがいいよ』と言ってくれて(笑)。だから、自分の意思で辞めたというよりも、辞めさせてくれた感じです。急に仕事がなくなってどうしようっていう状態にはなりましたけど、すごくいいきっかけをもらえましたね。独立を選んだのは、私の意思です。自分のやりたいことがやれるし、動きやすいほうがいいですしね。ただ、色んな人たちにめちゃくちゃ反対されました(笑)』
――やっぱり反対されてしまうものなのですね。
「親にも知り合いの美容師さんやヘアメイクさんにもめちゃくちゃ反対されました。反対しかされなかったんですけど、私にとっては全員年上の人たちで、その話ばかりを聞いて流されるのは嫌だったんです。自分の思うことをしようと、思い切って独立しました。
そこからバイトもせずに貯金だけで暮らしていて、来月にはもうお金が0になるときに、たまたまアップしたTikTokが広まったんです。SNSの勉強を続けていて、本当に良かったと思いました。その2日後にカフェの一部のスペースを借りてヘアメイクをすることが決まっていたので、告知したらたくさんお客さんが流れてきてくれて、そこから今に至ります」
ーービフォーアフターの写真を見比べると、ここまで変わるのかと驚きますが、メイクの特徴を教えてください。
「一言で言うと『高嶺の花の女性』を作っています。私はナチュラルメイクというよりは、印象が変わるぐらいの濃さにして最大限に綺麗な状態を見てもらいたいと思っています。どこか近づき難く、手に届かない感じの女性を作るのが特徴ですね」
――そういう系統のメイクをする理由は?
「単純に私の好みなのですが、普通に可愛い人よりもそっちのほうが魅力的に感じるんです。魅惑的な女性というんですかね。私も学生時代は自分の見た目を気にしていたし、色々と言われてきたので。意思もありますし、強めに見られたいのかもしれません」
「小学校とか中学校の頃、女子のカーストがありますよね。1軍、2軍みたいな…。私は1軍の人に憧れていて1軍になりたかったけどなれない人だったんです。本当にダサいところにいて、それが嫌だったんです。高校でそういうのはなくなったんですけど、可愛い人しかいなくて、自分は本当にブスだなと思っていた。そのときは自信もなくて、自信がないとモチベーションも上がらないなと思って、二重整形をしようと決めたんです」
――整形で変わることができた?
「専門学校に入る前に二重整形をしてから、メイクもすごく変わりました。メイクが変わったから、カラコンもつけてみようとか、髪の毛もちょっとウルフっぽくしようとか、服もナチュラルだったけど好きな服を着るようになって、一気にガラッと変わったときがあって。周りからの目線も変わっていきました。実際に顔の印象が変わるだけで、男の子も話しかけてくれるようになったし、女の子も仲良くしてくれるし、めちゃくちゃ変わったなと思える体験をしました。見た目のことに関しては、それが一番大きい経験ですね」
――カースト上位の子たちって、どんなイメージでしたか?
「とにかく自信があって、何をしても許されるような感じです。こっちはその一歩下でいないといけないみたいな…。その人たちは新しいことをしてもいいけど、私たちはルールのなかでやらないといけない。たとえば流行りの制服の着方があって、1軍の人たちはそれをやっているんですけど、その着方を私がやり始めたら、めちゃくちゃ嫌な感じで見られる。『やってるよ…マネされてるよ…』みたいな。そんなの別にいいじゃないって今は思いますけど、その人たちの自由さがたまらなく羨ましかった。自分も自由に動きたかったし憧れてもいましたけど、そんなことで悩んで、今考えるとダサいですね(笑)」
――では、なおさら葉月さんを訪ねる人たちの気持ちはわかる?
「私の元にいらっしゃるのは、メイクが好きという人は1割くらいで、本当にメイクをしないので教えてほしいという人が9割です。メイクがわからないという人が多いです。私もばっちりメイクをしていると自信が出て堂々と歩けるようになる。それと同じような気持ちで皆さんに外に出歩いてほしいと思っています。だから『帰り道にめっちゃ自信を持って歩けました』とか、『友達に送ったらすごくいいって言われて嬉しいです』とか、『彼氏に褒められます』とか、そういった声が本当に嬉しいです。やりたかったことができていると実感します」
「独学でYouTubeで学びました。中学、高校のときに国内外のメイク動画をかなりの数見ていて、それは好きで見ていたんですけど、めちゃくちゃ見ていたのでそれがインプットされました。高校生のときにファッションショーでメイクを担当することになって、クリエイティブなアート系のメイクをするときに色んな質問が来たんですけど、すべて答えることができたんです。YouTubeで学んだことが全部入っていて、何でもできるようになっていて、手先も器用だったし、コピー能力も高い。模写が得意なんですけど、多分それでスッとできるようになっていました。高校では文化祭や体育祭、放課後など、友達にメイクをする機会も結構あって、あだ名が“メイクの人”でした(笑)」
――“メイクの人”と呼ばれるなんて、相当なレベルですね。
「専門学校に入ったときも、メイクで最強になろうと思っていたので。人にメイクをする経験が学生のうちからあったので、自分は本当によいスタートダッシュが切れたなと今思います」
ーー「オーラを引き出すメイク」として話題になりましたが、葉月さんはオーラをどのようなものだと思っていますか?
「私のメイクですごく変わった子がいて、その子が『メイクで態度も変わりますね』と言っていたのが印象的で(笑)。態度も変わるぐらい自分に自信をつけることが出来るのがメイクなんだなと思ったことがきっかけで、その人の良さを引き出すという意味で『オーラを引き出すメイク』という言葉にまとめました。あまり深くは考えていなかったんですが、『オーラ』という言葉は好きだし、抽象的だけどかっこいいからいいと思いました」
――どの時点で“オーラを引き出せている”と感じるものなのでしょうか?
「例えば、アイシャドウだったらピンクかオレンジとかパターンがあって、マスカラも色んなパターンから想像して選んでいって、それが一通り終わってから、何が足りないかを全体的に見ていきます。そうすると、これが足りないってなぜかわかるんです。だから、自分の閃きのままにやっている感じです。どうやっているんですかって、よく聞かれるんですけど、本当にひらめきのままにやっているから、なんとも言えないんです。時間の制限はありますが、その人が可愛くなるまでメイクをしています」
――葉月さんにとって、メイクはどんなものだと思いますか?
「最初はメイクで人を変えてあげたいという気持ちでした。私が一般の方をメイクするのにこだわる理由は、自分でメイクをする自信がないという人に、変わった自分を見て感動してもらいたいという気持ちからでした。でも最近、私にとってのメイクは、自分の人生の夢を叶えるためのものになりました。メイクで有名になりたいとも思っていますけど、メイクだけではなくて、生き方の発信をしていきたいです。『好きなことをしていいんだよ』っていうのを伝えたいし、私はカーストの下の方のダサい人だったけど、こうやってやり続けていたら少しずつ変わってくることも知ってほしいから。そのためにメイクを手段にしている部分もあります。メイクは自分の夢を叶える手段だし、人に自信をつけて人の夢ややりたいことを支えられるものでもあるかなって感じます」
――では、自分の夢として到達したいところは?
「パリコレとかの海外のビッグなショーのヘアメイクをしたいというのと、一般の人にヘアメイクをしてあげたいという2つの夢があります。一般の人にヘアメイクをしたいのは、やっぱり変わった自分を見てほしいという思いです。
海外のショーのヘアメイクをしたいのは、海外のメイクをしているというだけですごいことじゃないですか。周りから見てもすごいってなるし、成功した人しかできないことなので、目標にしています。
ただ、別にそこまで海外にこだわりがあるわけではなく、自分はここまで一般の普通の人だったのに、続けていたらここまで行けたということを知ってほしいという思いが強いですね。メイクではなくて、自分自身の成功体験みたいなものを広めて、みんなにも自信を持ってほしいという気持ちです」
葉月
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2022-08-28 02:16:00Z
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