2020年7月16日 23:17 2619
欅坂46がライブを行うのは、昨年9月の東京・東京ドーム公演以来約10カ月ぶり。結成以降すべてのシングルでセンターを務めた平手友梨奈が今年1月に脱退してからは、初のライブ開催となった。開演前には300名限定で用意された“インタラクティブ・シート”の参加者とリモートで交流するコーナーや、メンバーが円陣を組み、キャプテン菅井友香の「欅坂なら勝てる! 行くぞ!」という言葉を合図に気合を入れる様子などが流れ、ファンの期待が高まっていく。そして今年2月に加入した新2期生によるアナウンスを経て、とうとうライブがスタート。「OVERTURE」が流れる中、ゆっくりとステージに上がった欅坂46は「太陽は見上げる人を選ばない」をメンバー全28人でパフォーマンスした。
1曲目を披露し終えた欅坂46はステージに1列に並び、カメラに向かって挨拶。小池美波は「画面越しだからこそ、いつも以上にがんばりたいと思います」と意気込みを述べ、小林由依は「ライブがずっとしたくて、うずうずしていました」とこの日を待ち望んでいたことを明かした。ファンに笑顔を送った欅坂46は、続いて跳ねるようなピアノの音色が特徴の「エキセントリック」を披露。廃墟のような空間で何台もの車に囲まれながら踊るという、無観客ライブならではのパフォーマンスが展開され、メンバーの周りを360°移動するカメラが2期生・山崎天のカリスマ性あふれる鋭い表情を捉えると、配信のコメント欄に興奮の声が並んだ。
さらに彼女たちは東京タワーが映し出された巨大なスクリーンをバックに「東京タワーはどこから見える?」を歌唱。“インタラクティブ・エール”と称して事前にファンから募集した声援やコールがその歌声と交差した。大掛かりな教室のセットを舞台にした「Student Dance」の曲中にはプリント用紙が撒き散らされたり、メンバーがスマートフォンで撮影する映像が配信画面に表示されたりと、楽曲の世界観を具現化するかのような演出が繰り広げられる。また「Nobody」では額縁の中で歌唱する数パターンのライブ映像が画面上で細かくスイッチ。メンバーは曲の終盤に額縁のセットから飛び出すというトリックで視聴者を驚かせ、小池をセンターに据えた「アンビバレント」でライブの前半を終えた。
リハーサルの様子を収めた幕間映像やこの日2回目の“インタラクティブ・シート”のコーナーを挟み、欅坂46はトレンチコート風の新衣装に身を包んで再びステージへ。炎に囲まれながら「大人は信じてくれない」を披露し、勢いよくライブを再開した。続く「避雷針」ではステージを取り囲む水のスクリーンに歌詞が投影されるという幻想的な光景が広がり、クールかつさわやかなナンバー「風に吹かれても」ではメンバーの間に火花が降り注ぐ。その後ロング丈のMA-1を羽織った彼女たちは、“欅坂46流”のロックナンバー「ガラスを割れ!」を力強くパフォーマンス。センターを務めた“埼玉の狂犬”小林を中心にミュージックビデオを彷彿とさせる迫力のステージを見せ、画面越しにファンの気持ちを高ぶらせた。
ここまで10曲を披露したところで、菅井は「いつも支えてくださる皆さんに、ひさしぶりに私たちの元気な姿と楽曲のメッセージやパワーをお届けしたいという一心でパフォーマンスさせていただきました。皆さんに届いていますでしょうか」とカメラの向こうに語りかける。そして「ここで私たちから皆様にお伝えしたいことがあります」と切り出し、「私たち欅坂46は5年間の歴史に幕を閉じます。欅坂46と前向きなお別れをします。10月に予定しているラストライブにて欅坂46としての活動に区切りを付けさせていただきます。そして新しいグループ名となり、生まれ変わります」と欅坂46の活動が終了することを発表した。
悲鳴にも近い驚きの声がコメント欄に流れ、メンバーたちが涙を流す中、菅井は「このグループとしてもっともっと強くなるための決断です。今日までスタッフの皆さんとメンバーのみんなと話し合った結果、今は前を向いています。欅坂46だからこそ叶えられた夢がありました。今ここにいないメンバーがいたからこそ叶えられたこと、応援してくださったファンがいたからこそ叶えられたことがあります。今まで欅坂46に出会ってくださって、欅坂46を好きになってくだって、欅坂46を支えてくださって本当にありがとうございました」と続ける。また彼女は活動の中でさまざまな苦悩があったことを告白し、「欅坂46を好きだと思えば思うほど苦しくなり、もっとこうしなければならないと考えるほど執着が生まれたような気がします。新しく入ってきてくれた2期生、新2期生、そして1期生の28名で新たなスタートを切り、これから皆さんとたくさんの夢を叶えていけるようにがんばります。今まで大切にしたものを手放すことで、空いたスペースがまた大事なもので満たされるんじゃないかなと思います。リスタートになるので相当な茨の道が待っていると思います。でも、まだ色のない真っ白なグループを皆さんと一緒に染めていけたらと思っています。欅坂46で培った経験がきっと私たちを鍛えてくれます。この経験を信じてまた新たに強いグループになることを約束します。ですので、これからも私たちに期待していてください。これからも私たちの応援をどうぞよろしくお願いします」と涙ながらに言葉を紡いだ。
メンバーと共に深々と頭を下げた菅井は、次の曲でこのライブを締めくくることを宣言。5年間の軌跡を振り返るように歴代のアーティスト写真がスクリーンに映し出されたのち、イオンカードのCMソングとしてオンエア中の楽曲「誰がその鐘を鳴らすのか?」が披露された。彼女たちは欅坂46としてのラストシングルとなるこの曲にすべての思いを乗せ、2時間の中に多彩な演出を詰め込んだ無観客配信ライブの幕を閉じた。
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欅坂46「KEYAKIZAKA46 Live Online,but with YOU!」2020年7月16日 セットリスト
SE. OVERTURE
01. 太陽は見上げる人を選ばない
02. エキセントリック
03. 東京タワーはどこから見える?
04. Student Dance
05. Nobody
06. アンビバレント
07. 大人は信じてくれない
08. 避雷針
09. 風に吹かれても
10. ガラスを割れ!
11. 誰がその鐘を鳴らすのか?
※山崎天の「崎」はたつさきが正式表記。
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiJGh0dHBzOi8vbmF0YWxpZS5tdS9tdXNpYy9uZXdzLzM4ODAzMdIBKGh0dHBzOi8vYW1wLm5hdGFsaWUubXUvbXVzaWMvbmV3cy8zODgwMzE?oc=5
2020-07-16 14:17:00Z
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