検証は「社内関係部門を横断するメンバーを選任」し、「木村花さんが出演した本番組の 38 話の制作、配信、放送に関わる経緯を中心に、 関係者の聞き取りを行い、関連する記録、資料等の確認」を実施。有識者として弁護士も参加し、出演者のケアについては精神科専門医、SNS対応についてはネット上の誹謗中傷対策の専門家からも意見を聞いた。
制作上の問題について、一部で“やらせ”があったと報道されていたが「存在しない事実を捏造したり、制作スタッフが出演者に対し、事実を大きく歪曲したりするよう指示しているにもかかわらず、それらがないかのように表示することを意味すると理解されるところ、そのようなことは確認されませんでした」と否定。
木村さんへの誹謗中傷が寄せられるきっかけになった“コスチュームの件”についても、スタッフとのやり取りを詳細に伝え、「スタッフが木村花さんに対してビンタをするよう指示、強要した、或いは指示、強要するのを聞いたという証言はありませんでした。また、一部報道等にあったような『カメラの前でキレろ』というような発言も確認されませんでした。他の出演者の証言によれば、スタッフが木村花さんに対して、けしかける、或いは怒りを煽るような様子は無かったとのことでした」と説明した。
このほかにも、スタッフと木村さんのやり取りや、木村さんに対する一部報道について事実関係、出演者へのケアについて制作側の対応をこまかく説明。木村さんが亡くなる直前のスタッフとのやり取りも明かし「5月18 日に地上波で 38 話が放送された際にも、同じスタッフが木村花さんと連絡をしており、SNSにネガティブなコメントがあるとの話を聞きましたが、この場のやり取りでは、猫を飼い始めたなどの話を聞いており、木村花さんが元気で、深刻に悩んでいる様子は無いものと認識しました」と報告している。
「今後に向けて」の対策として、「SNSへの対応」と「出演者へのケア」に取り組んでいくことも明言。「最後に」の項目では「本件については、BPO 放送人権委員会にご遺族から申し立てがなされており、今後、真摯に対応して参る所存です。この検証結果を踏まえて、二度とこのような事が繰り返されないために、誹謗中傷などSNS対策や出演者の心のケアに取り組むとともに、制作者と出演者の向き合い方についても検討してゆきたいと考えております」と締めくくった。
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2020-07-31 09:37:00Z
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