「ひふみん」の愛称で親しまれる将棋界のレジェンド、加藤一二三・九段(80)が、最年少の17歳11カ月でタイトルを獲得した藤井聡太棋聖(17)に惜しみない賛辞を送った。

加藤氏は16日、ツイッターで、藤井新棋聖の誕生を「史上最年少戴冠の偉業達成 心より御祝い申し上げます」と祝福。「貫禄をみせた渡辺明二冠も、最後の瞬間まで本当にお疲れ様でした。デビュー戦の相手をした私としても感慨無量の歴史的瞬間でした。素晴らしい名局、名勝負を、みなさま大変ありがとうございました」とつづった。

続けて「藤井聡太新棋聖にはその天賦の才を余すところなく発揮し天高く翔ける龍となり、将棋史に於いて今後だれもまだ見ぬ地平を、ときに孤独と闘いながらも勇猛果敢に切り開いていただき、いつまでも色褪せない名局を紡ぎながら、将棋という芸術文化の大輪の花を咲かせていただきたいと願います」と、今後のさらなる活躍に期待。「ひふみん個人としては、藤井聡太七段が、『矢倉』という昭和うまれのゆかしい戦法で史上最年少戴冠の夢を、ついに現実のものとされたことは、泣ける事案です」と、棋聖戦の感想をつづった。