米俳優トム・クルーズ(60)主演の最新作として5月27日に日米同時公開された主演映画「トップガン マーヴェリック」(ジョセフ・コシンスキー監督)が、公開65日目の7月30日時点で興行収入(興収)100億円を突破した。配給の東和ピクチャーズが1日、発表した。
7月31日までの累計興収は101億3036万3030円、動員は642万342人を記録した。実写映画が興収100億円を突破するのは、19年の「アラジン」以来で、20年に新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、初めて。クルーズの作品としては、03年「ラスト サムライ」以来18年ぶり2作目となる。
日本では全国381館、745スクリーンで5月27日に公開されると同28、29日の週末2日間で興行収入(興収)8億2471万1300円、動員52万4843人、初日からの3日間では興収11億5756万4620円、動員74万7192人を記録した。封切り3日間での興収11億円突破は、クルーズの主演映画では18年8月公開の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の8億6830万1500円を、3億円近くも上回る大ヒットスタートとなった。今年公開の映画でも「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」の10億5573万3460円、「シン・ウルトラマン」の9億9341万50円を上回った。
クルーズは、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーを伴い、18年7月の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」のプロモーション以来、3年10カ月ぶり24回目の来日を果たし、5月23日に都内で会見、同24日には横浜港大さん橋でジャパンプレミアを行った。その中で
「多くのファンに何十年も続編を求められたが、準備が出来ていなかった。観客に戦闘機の操縦席に座っているように感じてもらう、感情的な作品…全ての要素がそろう、正しいところ(時期)を見いだしたかった。単に映画を作るわけじゃない。限界を超える何かが、もっと出来るんじゃないかと思い、作った」
と、出世作となった86年の前作に続き、ブラッカイマー氏とタッグを組んで続編を世に送り出すのに、36年かかった理由を説明した。
クルーズは自分だけでなく、共演陣も飛行中の戦闘機内で演技できるよう、3カ月のトレーニングメニューを組んだ。操縦席には今作のために作られたIMAXカメラ6台を仕掛け撮影などリアルにこだわり尽くし、19年公開の予定が製作の都合で20年に延期された。
20年には全世界がコロナ禍に見舞われ公開が2年、さらに延期された。クルーズは「(公開を)2年、待つことになった。でも今日のような時代だからこそ、ご覧になった皆さんに笑顔で楽しくなって欲しい。大きなスクリーンで見てもらいたい」と呼び掛けた。熱いメッセージを送って、愛する日本を後にしたクルーズだけに、今回の大ヒットスタートで“有言実行”した格好だ。
クルーズはジャパンプレミアで、代表作の1つ「ミッション:インポッシブル」シリーズの第7作目「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」(23年公開)と2部作となる第8作(米国での公開は24年6月28日を予定)を引っ提げての再来日を宣言。「来年の夏『ミッション:インポッシブル デッド・レコニング』で必ず戻ってきますし、またその翌年も戻ってきます」と「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング」を2部作を引っ提げての、2年連続の再来日を誓っている。
米国では4735館で公開され、公開初週の週末の暫定値で興収約1億2400万ドル(約155億円)を記録。これは、05年「宇宙戦争」の6487万ドル(同81億1000万円)を上回る、クルーズ出演作の米国における歴代ナンバーワンのオープニング記録となり、映画史に新たな1ページを刻み込んだ。
米国のほか英国、フランス、ブラジルなど32の国と地域でも、クルーズ史上ナンバーワンオープニングを打ち立て、フランス、オーストラリアなど18の地域では、配給のパラマウント・ピクチャーズの実写映画史上で見ても、最高のオープニング記録を打ち立てた。全米では6億5000万ドルを突破し、「アベンジャーズ」1作目を越え歴代99位に浮上。全世界でも驚異の13億ドルを突破した。
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2022-08-01 04:27:26Z
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