NHKは22日、来年2024年前期の連続テレビ小説(第110作)が、日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんをモデルにした「虎に翼」に決まったと発表した。ヒロインは女優の伊藤沙莉(28)が務める。
タイトルは「虎に翼」。現在放送中の「舞いあがれ!」(ヒロイン・福原遥)、23年春スタートの「らんまん」(主演・神木隆之介)、同年秋スタートの「ブギウギ」(ヒロイン・趣里)に続く第110作目の朝ドラとなる。
日本史上、初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子さんがモデル。三淵さんは明治大学専門部女子部法科で学び、昭和13年(1938)に高等文官試験司法科に合格した。戦後は、それまで女性への門戸が閉ざされていた裁判官への任官を目指し、裁判官採用願を提出。すぐには採用されず、司法省で民法の改正と家庭裁判所の設立に関与した。昭和24年(1949)に晴れて裁判官となり、のちに女性初となる裁判所長も務めた。
実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が解決されていく爽快感を味わえる極上のリーガルエンターテインメント。激動の時代を生きた一人の女性法曹と、その仲間たちの波乱万丈の物語として大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描く。脚本は、NHK「恋せぬふたり」、テレビ東京「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」などで知られる脚本家・吉田恵里香氏が手掛ける。
伊藤の連続テレビ小説への出演は、2017年の「ひよっこ」以来2回目。伊藤は会見で「ヒロインが決まってすぐには信じ難く、凄くありがたく光栄でしたが、最初は“やったー!”ではなく、疑いから入りました」とはにかみ「今は徐々に実感してきています」と笑顔。女性弁護士を演じる点については「強い女性、道を切り開く人というのは、たくさんの苦労や努力と戦ってきた人。強さはもちろん、弱さを含めて演じて行けたらと思っています」と意気込んだ。
伊藤は1994年千葉県出身。役への深い洞察力に裏打ちされた演技力は、シリアスなドラマからコメディにおいても評価され、ドラマ、映画、舞台にと活躍。ギャラクシー賞テレビ部門個人賞、ブルーリボン賞助演女優賞、山路ふみ子女優賞、文化庁芸術祭放送個人賞など受賞歴多数の実力派俳優。近年の主な出演作に、映画「ちょっと思い出しただけ」、「月の満ち欠け」、ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ)、「拾われた男」「ももさんと7人のパパゲーノ」(NHK)、「キッチン革命」(テレビ朝日)、舞台「首切り王子と愚かな女」、「世界は笑う」など。お笑いコンビ「オズワルド」伊藤俊介の妹としても知られている。
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2023-02-22 06:30:00Z
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