ここまで焦らされたとなれば、作品の出来は“倍返し”を期待したいところ。蓋を開けてみれば、視聴率は5話連続で22%超えとすこぶる好調なのである。 「テレビ離れが進んでいる現代では、考えられない数字ですよ」 と話すのは、メディア文化評論家の碓井広義氏だ。 「前回の最終回で視聴率が40%超を記録したとはいえ、続編をやるなら期間を空けるにしてもせいぜい2年くらいが一般的です。それが、7年も放送がなかったのにこれだけの結果を出した。この間、世間ではそろそろ続編が始まるのではと、度々噂されて話題になってはいましたから、視聴者の飢餓感も限界を超えていたと思います」 何故ここまで続編の実現が遅れたのか。そのワケを辿ると、テレビの画面には映らない、“オトナの事情”が見えてくる。 さるスポーツ紙の芸能デスクが解説する。 「障壁となったのは、主演の堺雅人が所属する田辺エージェンシーの意向と聞いています。立て続けに続編をやってしまえば、堺本人に強烈なキャラクターの色がついてしまう。それで続編への出演を暫く固辞していたそうなんです。確かに役者というのは、いくら評判のいいドラマに出演できても固定観念を植え付けられたくない。米倉涼子も『ドクターX』を続けるのを嫌がっていましたし、松嶋菜々子も『家政婦のミタ』の続編は、まずOKしないというのが定説です」 いやしかし、それだけが理由であれば7年も間を置く必要はあったのかとの疑問も出よう。その実、前作で上役によって銀行から子会社へ出向させられる役を演じた堺自身、現場で実際の人間関係の軋轢を抱えていた。 TBS関係者が明かすには、 「堺さんと演出を務めるTBSの福澤克雄監督との間に、演技のことで溝が生まれていた。昔の役者と監督なんて、意見の食い違いで喧嘩して撮影がストップするくらい日常茶飯事ですが、この二人は今では少なくなった、筋を通す昔気質のタイプ。お互い忖度なしに良い作品を残したいという、プロ意識がぶつかり合い、和解に時間がかかったとか」 あの福澤諭吉の玄孫という福澤氏は、母校・慶應大ラグビー部時代には日本一になった経験を持つ生粋の体育会系。その風貌も相俟って、局内ではあのジャイアンにちなんで「ジャイさん」と呼ばれ畏怖されているのだ。 「ラガーマンである福澤さんは、男たちが戦う物語で力を発揮してきた。日本ドラマ界でも指折りの演出家で、手間やお金を惜しまない“攻めの演出”をしますから、メインの役者の演技にもガンガン指示することがあるのかもしれません。『半沢直樹』のみならず、『下町ロケット』『陸王』などの池井戸作品を手掛け、男たちがチームとして何かを成し遂げるストーリーと、本人のキャラの相性がいいのでしょう」(前出の碓井氏)
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiSmh0dHBzOi8vbmV3cy55YWhvby5jby5qcC9hcnRpY2xlcy80MzM0OTYxYmQzOWQyODEzMjhjMGM5N2E0NzY1MGI0Zjk5NWI0YTQy0gEA?oc=5
2020-08-30 01:56:05Z
52782706221570
Bagikan Berita Ini
0 Response to "「半沢直樹」舞台裏 7年越しになった“オトナの事情”、上戸彩ギャラは「1話400万円」(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment