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三遊亭円丈さん死去 76歳 奇想天外な新作落語で革命 - 毎日新聞 - 毎日新聞

毎日落語会で、新作と古典「居残り佐平次」を演じた三遊亭円丈さん=名古屋市千種区の今池ガスホールで2013年10月13日午後4時33分、山口政宣撮影 拡大
毎日落語会で、新作と古典「居残り佐平次」を演じた三遊亭円丈さん=名古屋市千種区の今池ガスホールで2013年10月13日午後4時33分、山口政宣撮影

 独創的な新作落語で落語界に革命をもたらした三遊亭円丈(さんゆうてい・えんじょう、本名・大角弘=おおすみ・ひろし)さんが11月30日、心不全のため死去した。76歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻ユリ子(ゆりこ)さん。

 名古屋市出身。新作落語を作るためには、古典の基礎が必要と考え1964年、名人と言われた六代目三遊亭円生に入門。前座、二つ目時代は「ぬう生」を名乗り、78年に真打ち昇進して円丈となった。

 その直後、円生が一門の大方を引き連れて落語協会を脱退し、落語三遊協会を設立。79年の円生没後、協会に復帰した。そのてんまつを赤裸々につづった「御乱心」はベストセラーとなった。

 奇想天外な発想で「グリコ少年」や「悲しみは埼玉に向けて」など多数を創作。斬新なギャグやペーソスと叙情性のあるストーリーを持たせ、落語の概念を覆した。六代目桂文枝さんや春風亭昇太さん、柳家喬太郎さんら、当代人気の新作派に大きな影響を与え、「円丈チルドレン」という言葉も生んだ。

 著書はほかに「円丈落語全集」。

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2021-12-05 09:04:51Z
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