【報知映画賞】アニメ作品賞「漁港の肉子ちゃん」の大竹しのぶ、さんまに感謝「運の強さを彼は持っている」 - スポーツ報知

　「第４６回報知映画賞」の表彰式が１６日、都内で行われた。

　アニメ作品賞は、明石家さんま（６６）がプロデュースした「漁港の肉子ちゃん」（渡辺歩監督）が受賞。式には「肉子ちゃん」役で声優出演の大竹しのぶ（６４）と渡辺歩監督が登壇。黒のワンピースにジャケット姿の大竹は「ありがとうございます。本当に親子で楽しめる優しい、温かい映画かなと思います。プロデューサーが明石家さんまさんということで断るわけにいかない、貸しをつくってやったぜという感じ（で出演を引き受けた）だったんですけど」と、まず笑わせた。

　その上でプロデューサー・さんまについて、「３０年以上前にプライベートのパートナーだった時に『いつか一緒に映画を作りたいな』と言っていた夢がかないました。でも、彼は細かくて無謀な指示をしていて、監督たちは困ったと思います。編集でどうなる？って指示をいっぱいして、『ヒーッ！』とか笑っていて。どんな監督かも知らないのに…。でも、そういう運の強さを彼は持っている」とコメント。

　「彼に『何か言うことある？』と聞いたら、『明日から報知新聞を取る。何か、ほめといてくれ』と言ってました。（さんまとは）微妙な関係なんですが、夢をつくったという意味では、いい映画だったと思います。こういう（表彰式という）祝賀会を開いてくれるのは、いい励みになります。私たちも現場で頑張ります」と笑顔を満開にした。

　また、渡辺監督は「いまだに半信半疑でここに来たもんですから…。信じられないという気持ち」と素直な一言。

　「ささやかな映画をたくさんの作品の中から見つけてくれたのがうれしくて。ささやかですが、アニメをつくる一人としてアニメが盛り上がる一助になれば。さんまさんから最初にアニメにしたいと言われた時はめちゃくちゃなオーダーだと思ったけど、チャンスをいただいた、生かしたいという思いで作ったので、賞なんて夢うつつの状態です」と笑顔で続けた。

　今作はさんまが直木賞作家・西加奈子氏（４４）の小説にほれ込み、アニメ化を熱望した作品。企画・プロデュースのさんまは受賞に際し、コメントを寄せ「スタジオ４℃さん、渡辺監督の力です。俺はアシストしただけ」とスタッフをねぎらった上で「憧れていた報知映画賞、どうしても欲しかったので、頑張ったかいがありました。今日から報知新聞を取るようにします」と喜んでいた。

　◆漁港の肉子ちゃん　「普通が一番ええのやで！」が口癖の肉子ちゃん（大竹しのぶ）は食いしん坊で明るくパワフル。小学５年生の娘・キクコ（Ｃｏｃｏｍｉ）は多感なお年頃で母のことが最近ちょっと恥ずかしい。ある時、漁港の船に住む母娘の秘密が明かされ、奇跡が訪れる。

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2021-12-16 05:48:00Z
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