生命の永遠の尊さを歌った音楽作品「千の風になって」の訳詩と作曲などで知られた芥川賞作家の新井満(あらい・まん、本名・みつる)さんが3日、
1946年、新潟市生まれ。上智大卒業後、広告会社の電通に入社。作家の森敦さんの出演するCMや、森さんの芥川賞受賞作をテーマに「組曲 月山」を制作。阿久悠さん作詞の「ワインカラーのときめき」を歌いヒットさせた。音楽、映像プロデューサーとして活躍した。
40歳頃から小説の執筆を始めた。87年に「ヴェクサシオン」で野間文芸新人賞、88年に離婚したカメラマンを主人公に都市に生きる現代人の孤独を描いた小説「尋ね人の時間」で芥川賞を受賞した。
98年の長野五輪のイメージ監督を務めた。「千の風になって」は、妻を亡くした友人を慰めようとしていた時に出会った作者不詳の英語詩を翻訳、作曲した作品で、歌手の秋川雅史さんが歌い、詩集や関連書籍が出るなど大きな反響を呼んだ。2007年に日本レコード大賞作曲賞を受賞。「般若心経」「老子」「イマジン」の自由訳なども手掛けた。
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2021-12-04 02:13:03Z
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