将棋の藤井聡太王将(20)=棋聖など5冠=が8、9日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で指された第72期王将戦七番勝負第1局で後手の羽生善治九段(52)を91手で下し、初防衛へ好発進した。慶大卒の初のプロ棋士、上村亘五段(36)が解説する。
藤井王将に羽生九段が挑戦する注目のシリーズらしく、両者が深く、濃厚な読みを展開するハイレベルな将棋だった。
羽生九段は劣勢の局面から逆転する「羽生マジック」という言葉でも知られるが、今回は中盤で「藤井マジック」が光った。藤井王将が自玉を守るため上部にあった歩を相手に取らせ、その後、同じマスに桂馬を放ったのが妙手順といえる。サッカーに例えると、監督が有力選手をわざわざ交代させて別の有力選手を投入するような采配。マジックのようだった。
ここから着実にポイントを上げた藤井王将が抜け出した。羽生九段は工夫を凝らし、決定的な敗着の手があったわけではない。意表を突いた「一手損角換わり」はAIでの評価が高くない後手の戦法。藤井王将より長いキャリアと経験値を生かし、最近は少なくなっている作戦に光明を当てるといった〝秘策〟が今後もあるかもしれない。
藤井王将は羽生九段にこれで8勝1敗。先手で驚異の勝率を誇る藤井王将を攻略するには、羽生九段にとって先手番になる第2局が重要。シリーズは一層盛り上がる。
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2023-01-09 22:30:00Z
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