戸田恵梨香(34)が15日、東京・江東区の中村高校で行われた主演映画「母性」(廣木隆一監督、23日公開)公開直前イベントに登壇。永野芽郁(23)とともに、125人の現役女子高生から直接、質問を受けた。戸田は回答の中で、30代半ばとなった今も、実家に帰ると門限が午後6時半だと明かした。

現役女子高生4人が登壇しての質問コーナーで、2人に「両親が過保護で正直、困っています。自立したいと考える時、どう対応すればいいと思いますか?」と質問が出た。戸田は「うちも過保護だったんです。今、34なんですけど、30過ぎて実家に帰っても、いまだに門限6時半。早く帰ってきなさいと。暗くなって出歩いたことがない。いまだに夜、1人で歩くのが怖いのも、守られてきた証拠」と笑いながら明かした。

また、親からの自立についても、自らの経験を語った。

「16歳で東京に出たんですよ…。父が『東京に行って、早く仕事、1本で頑張りなさい』と言って背中を押してくれたから。私は逆に自立させられた環境。ちゃんと自分の足で立ちたいと思ったので、そのことで両親と深くしゃべったかと言われると、しゃべってない。本当に自立しなければならない、その時が来たら親御さんは応援してくれると思います」

また、自らが母親になった時に、どうなるであろうか、についても言及。「だから今(親を)理解できることがある。きっと、自分に子どもが出来ても、親の過保護を受け取った状態で、過保護になる部分が十分にある…親の影響を受けるかな」などと語った。

「母性」は、湊かなえ氏の小説の映画化作品。女子高生の遺体が発見されたが、その真相は不明で事件の証言者である母ルミ子(戸田)は「娘を強く抱きしめて愛していると言った思いは娘に伝わらなかった」と言い、娘清佳(永野)は「何をすれば母は愛してくれるのだろうか。首に強い圧力を感じ、母になら殺されてもいい…だけど、それじゃあダメだ」と言う。同じ時、出来事を回想しているはずなのに2人の証言は食い違う。そして次第に2人の秘密が浮き彫りになる物語。

2人は、日本テレビ系で21年7月期に放送された連続ドラマ「ハコヅメ~たたかう! 交番女子~」で共演しているが、同年4月に撮影された「母性」が実質的な初共演となった。