年明け最初の将棋タイトル戦となる第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、島田掛川信用金庫、ゼロの会、掛川市協賛、掛川市教委、静岡新聞社・静岡放送後援、小原建装協力)が8日午前9時、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で始まった。タイトル戦を11連覇中の藤井聡太王将(20)に羽生善治九段(52)が挑戦し、タイトル戦では初対決となる。
すっきりした晴天の中、両対局者が対局室に姿を現し、まず羽生九段、その後、3分ほどおいて藤井王将が入室。藤井王将が駒箱を開け、両者がゆったりとした手つきで駒を並べた後、久保田崇・掛川市長が振り駒をし、歩が3枚出て藤井王将の先手番と決まった。
午前9時、立会の久保利明九段が対局開始を告げ、藤井王将はお茶を一口飲み、ハンカチで手を拭った後、▲2六歩と突いた。対する羽生九段は一呼吸置いて△3四歩と角道を開け、七番勝負の火蓋(ひぶた)が切られた。羽生九段が△8八角成(8手目)と一手損角換わりに踏み込んだ。羽生九段は後手番では横歩取りを指すことも多く、藤井王将に研究されているとみて予想を外しにいったとみられる。久保九段は「振り駒で後手番になった時の羽生九段の予定の戦法だと思います。経験や研究を使っていこうと考えたのでしょう」と見立てた。
その後、藤井王将が▲3五歩から戦いを仕掛けると羽生九段は4四の地点で銀交換に応じた。藤井王将が飛車先の歩を切って▲2六飛(37手目)と浮き飛車に構えた局面で、羽生九段が1時間以上の長考に沈み、そのまま午後0時半の昼食休憩に入った。
解説の神谷広志八段は「藤井王将は一手損角換わりに意表を突かれたかもしれませんが、指し手に迷いが見られないので予想の範囲内だったか、後手にいい手はないとみているのでしょう。▲2六飛の局面で手番を握った羽生九段は、いつでも△7六歩と攻めることができるのを生かし、藤井王将の▲6八玉型を悪手にできる手がないか考えていると思います。いい手があれば後手に楽しみの多い勝負にできる。指す手によって形勢が傾くかもしれません」といい、岐路の局面を迎えたとみている。【丸山進、武内亮】
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2023-01-08 03:50:52Z
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