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【地上波初放送】「Dr.コトー診療所」キャスト&あらすじ完全紹介! ドラマ版ストーリーも網羅 : 映画ニュース - 映画.com

2024年1月3日 21:00

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吉岡秀隆さん主演の名作ドラマを映画化し、16年ぶりに製作された「Dr.コトー診療所」が、今夜午後9時から本編ノーカットで地上波初放送されます。あわせて、連続ドラマ「Dr.コトー診療所2006」が1月2・3日(関東ローカル)に放送されました。映画.comでは、公開当時に総力取材を敢行。今回の記事では、“全網羅”と謳いながらも、劇場版のネタバレをすることなく今作の魅力、見どころを紹介します。

興行収入24億円を超える大ヒットを記録した劇場版「Dr.コトー診療所」は、ドラマ版から主演を務める吉岡さんをはじめ、柴咲コウさん、芸能界を引退していた富岡涼さんらおなじみの顔ぶれのほか、高橋海人さんや生田絵梨花さんが新たに参加しています。まずは、主要キャラクターの紹介、劇場版のストーリーからご覧ください。


【主要キャラクター】

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●五島健助(吉岡秀隆
 志木那島診療所に務める医師。島民から「コトー先生」と呼ばれ、親しまれている。診療所の看護師・彩佳と数年前に結婚した。

ドラマ「Dr.コトー診療所」では、東京の大学病院で外科医をしていたコトーが、星野正一とともに漁船に乗り込み、本土から6時間かかる志木那島を目指すところから始まる。島民からはなかなか信用されなかったが、医師としての技量の確かさと誠実な人柄で、信頼関係を築いていく。ドラマ第1期では、大学病院を辞めるきっかけとなった医療事故についても描かれた。

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●五島彩佳(柴咲コウ
 志木那島診療所の看護師。数年前にコトーと結婚し、現在は妊娠7カ月。「Dr.コトー診療所2006」では、理学療法士の資格取得のため上京した先で乳がんを患っていることが発覚し、 コトーが手術を執刀した。

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●原剛利(時任三郎
 志木那島の漁師。自分の後を継いで漁師になってほしいと願っていた息子・剛洋が、コトーに憧れ医師になることを目指していると知り、最初はぶつかっていた親子ではあったが、じきに背中を押し東京への進学を応援するようになる。「Dr.コトー診療所2006」では、島を出て東京の私立中学を受験しようとする剛洋のため、漁船を手放し、本土に出稼ぎに行く。

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●西山茉莉子(大塚寧々
 志木那島のスナック・まりの店主。東京で子どもを産み、その後離婚し単身で島へやってきた。ドラマでは、自分に会うため一人で東京から志木那島までやってきた息子・竜一との関係も描かれた。

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●織田判斗(高橋海人

東京の大病院の御曹司で、志木那島診療所へ研修に来た若き医師。チャラそうな見た目とふるまいから島民に受け入れられないが、コトーに触れることで少しずつ医師としての考え方が変わっていく。

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●西野那美(生田絵梨花
 志木那島出身の看護師。彩佳を尊敬し憧れ、数年前に診療所の看護師になった。しっかり者で男勝りな性格。狭心症の祖母・美登里と二人暮らししている。

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●安藤重雄(泉谷しげる
 元・漁労長。引退後も漁業協同組合のご意見番。“シゲさん”の愛称で親しまれている。お調子者で口が悪いが、義理堅く、温かい性格の持ち主。ドラマ第1期では、東京で暮らしていたが、子どもを身籠り志木那島へ戻ってきた一人娘・リカとの関係性が描かれた。

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●和田一範(筧利夫
 診療所でコトーを手伝っている市役所の職員。コトーのもっとも近くにいる一人として医師・コトーの一番の理解者でもある。

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●星野正一(小林薫
 彩佳の父。コトーを19年前志木那島診療所の医師として招いた元・村役場の民生課課長。現在は村役場を定年退職し、半身麻痺の妻・昌代の介護をして暮らしている。

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●星野昌代(朝加真由美
 彩佳の母。ドラマ「Dr.コトー診療所2004」で脳内出血により倒れる。コトーの緊急手術によって一命は取り留めたものの、半身麻痺の後遺症が残る。

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●坂野孝(大森南朋
 市の一部となった志木那島の支所長。正一に代わって、島の医療のために動き回る立場にある。

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●原剛洋(富岡涼
 剛利の息子。かつて命を救ってもらったことをきっかけに、コトーのような医師になりたいと志す。その後、医師になるため東京の中学に進学した。現在28歳。


【豪華ゲストが映画にも出演】

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ドラマ版にゲスト出演していた豪華キャストも、映画版に再登場しています。

●杉本竜一(神木隆之介
 西山茉莉子(大塚寧々)の息子。離婚した母が志木那島で暮らす一方、東京で暮らしていたが、第1シリーズで母親に会うために一人で志木那島へやってくる。最初は関係にぎくしゃくしていたものの、島で一緒に過ごすうちに親子の関係を取り戻していく。

●安藤リカ(伊藤歩
 第1期に登場した、重雄の一人娘で彩佳の幼なじみ。東京で美容師になるべく長らく島を離れていたが、子どもを身籠り、ある日突然一人で子どもを産む決心をして島へ帰ってくる。

●仲依ミナ(蒼井優
 「Dr.コトー診療所2006」で、彩佳の不在の間に志木那島の看護師を務める。手際が悪く、血を見て倒れてしまうなど頼りなかったが、和田のフォローもあり少しずつ頼られる看護師となっていく。元旦那に暴力を振るわれていた過去があり、志木那島に逃げるようにやってきた。

●鳴海慧(堺雅人
 東京の病院の外科医で乳がんを患った彩佳の主治医。病気の妻を執刀し寝たきりとなってしまった過去をもつ。その経験から身内の患者を目の前にすると冷静でいられないと考えており、患者と家族のように向き合ってきたコトーとは真逆の考えをもつ冷徹な性格。「Dr.コトー診療所2006」では彩佳の手術に動揺するコトーを奮起させながら、ともに手術を担当し無事成功させる。


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【映画のストーリー】
本土からフェリーで6時間かかる志木那島に、19年前、東京からやってきたDr.コトーこと五島健助(吉岡)。今や彼は島にとってかけがえのない存在であり、家族となった。数年前に結婚した看護師の彩佳(柴咲)は現在妊娠7カ月を迎えていた。

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彩佳、和田一範(筧)、そして新米医師の織田判斗(高橋)、島出身の看護師・西野那美(生田)と診療所を切り盛りするコトーだが、財政難にあえぐ近隣諸島との医療統合の話が持ち上がり、コトーに島を出て拠点病院で働かないかと提案がある。

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そんな折、台風で想像を超える被害が発生し、次々と診療所に急患が運び込まれる。限られた医療体制で対応を強いられる診療所は野戦病院と化し、コトーたちは“家族”である島民たちの優しさと人の命の尊さに向き合い葛藤することになる。

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さて、基本情報をご覧いただきましたが、「Dr.コトー診療所」は16年ぶりに製作されたから心が揺さぶられるわけではありません。今作は過去を述懐するのではなく、“現在(いま)”にフォーカスを当てているのです。スペシャルドラマを含めれば24話分のアーカイブがあるのにもかかわらず、過去の映像を一切使うことなく構成していることからも、作り手たちの矜持がうかがえます。

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裏を返せば、芸能界を引退していた富岡涼さんが今作だけのために俳優復帰を果たしたことは大きな話題を呼びましたが、レギュラーキャスト全員はもちろん、今や管理職になっている当時現場の最前線に立っていたスタッフが再び再結集したからこそ、作品の世界観を一気に呼び戻すことに成功し、過去映像に頼る必要がなかったともいえます。

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その富岡さんは、芸界引退後は会社員として働いていたそう。メガホンをとった中江功監督が直接会いに行き、出演を打診したという。2週間ほどで「やってみます」と返事があり、富岡さんが働く会社にプロデューサーと共に挨拶に行き、「しばらく富岡くんを貸してください」とお願いしたとのこと。「久しぶりの演技でしたが、お芝居の間合いも、体の動きも、子役の頃と何も変わっていなかったです。何よりも、スタッフとキャストが、剛洋が変わってなくて喜んでいることが一番嬉しかったです」(中江監督)。

今作でプロデューサーを務めた森谷雄氏は、メガホンをとった中江監督とは助監督時代からの付き合いで、35年来の友だと言います。20年の春ごろに中江監督から参加要請を受けた際、「なぜ映画にするのか?」という問いかけを突き詰め、「世の中で医療に携わる人たちへのエール。そして、その尊さを知った人々への生きるメッセージを描けたら…」という思いで参加を決めたそうです。脚本開発に2年以上かけるなど、作り手たちがひとつになって届ける「生きる勇気」を、今夜ぜひご覧ください。

さて、ドラマシリーズでどのようなエピソードが描かれていたのか、簡単に振り返っておきましょう。


■「Dr.コトー診療所」(03年7月3日~9月11日)

ドラマは、東京の大学病院で外科医をしていた五島健助が星野正一と共に漁船に乗り込み、本土(沖縄本島)から6時間かかる志木那島を目指すところから始まる。看護師の彩佳や役場の職員で診療所事務長の和田をスタッフとして張り切る五島だが、それまでの経緯から島の医師を信用しない島民たちは診療所に全く寄り付かない。

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最初の患者となった島の少年から感謝のしるしとして贈られた診療所の旗に「ドクターコトー診療所」と記されていたため、五島は島民からコトーと呼ばれることになる。コトーの医師としての技量の確かさと誠実な人柄は次第に島民に受け入れられ、交流を深めていく。そんななか、コトーが大学病院を辞めるきっかけになった医療事故の関係者・巽謙司が来島し、最終話に向けて島民を巻き込む大波乱となる。


■「Dr.コトー診療所2004」(04年11月12、13日)

島を挙げての祭りの最中に星野昌代が家で倒れているのを、診療所から戻った娘の彩佳が発見する。コトーの緊急手術により一命を取り留めたものの、脳内出血の後遺症が残り、右半身が不自由になってしまう。昌代の異変に気づけなかったことで、夫の正一や彩佳は後々まで自分を責め続けることになる。

一方、コトーに憧れ医師を目指す島の少年、原剛洋は東京の私立中学受験を決意する。漁師では十分な学費が得られないと考えた父の剛利は、漁船を手放して本土に出稼ぎに行く決断をする。


■「Dr.コトー診療所2006」(06年10月12日~12月21日)

本土から志木那島への船内でひとりの女性が数人の男に絡まれていたため、村長が仲裁に入るが突き飛ばされた衝撃で頭を強打。港で待機していたコトーらが診療所へ搬送する。理学療法士の資格取得のため上京した彩佳に代わり、看護師として赴任する予定の仲依ミナも成り行きから緊急手術に立ち会うが、初めて医療現場を直視したショックで気を失ってしまう。

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そんな折、彩佳が乳がんを患っていることが発覚。家族や島民に心配をかけまいと東京で独りで手術を受ける決意をするが、主治医の鳴海から連絡を受けたコトーは電話で彩佳の本心を聞き、彩佳の手術のために東京へ赴く。自身の妻を執刀した過去を持つ鳴海から、身内同然の彩佳を執刀することへの覚悟を問われたコトーは一瞬動揺するが、手術は無事に成功。コトーは再び島の診療所で日々、治療に奮闘する。


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