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【ライブレポート】おかえり有安杏果、歌に思い込めた「サクライブ」で再始動飾る(写真7枚) - ナタリー

有安杏果が3月24日に東京・EX THEATER ROPPONGI、3月27日に大阪・なんばHatchでワンマンライブ「有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」を開催した。この記事では東京公演の模様をレポートする。

2018年1月にももいろクローバーZを卒業し、今年1月よりアーティスト活動を再開させることを宣言した有安。約1年2カ月ぶりにステージに立ち、復帰を待ち望んでいたファンを喜ばせた。東京公演ではバンドメンバーの福原将宜(G)、山口寛雄(B)、宮崎裕介(Key)、波田野哲也(Dr)に続いて、笑顔の有安が元気よく登場。温かい歓声を浴びながら赤いテレキャスターを構え、この公演のサブタイトルにもなっている「Another story」を1曲目に届けてライブの幕を開けた。感慨深げに有安の姿を見つめる観客、涙を流している観客などさまざまだったが、2曲目「ヒカリの声」ではポップな曲調も相まってファンも歓声を上げてライブを楽しんだ。有安は笑顔で場内を見渡し、“杏果”コールに沸く観客に向けて声を詰まらせながら来場してくれたことへの感謝を述べて「みんなが泣いてるんやもん、そんなんつられるわ!」とうれし泣き。「ただいまって言っていいのかわからんけど、ただいま!」と呼びかけると、「おかえりー!」というファンの声が響き渡った。

「初めての人も懐かしい人もいてうれしいです。皆さん、心配かけてごめんなさい。今日は音楽と歌で、私はみんなに気持ちを返せたらと思います。楽しんでな」とコメントした有安。ピアノバラード「色えんぴつ」に続く「ペダル」ではアコースティックギターを抱え、伸びやかな歌声をファンに届けつつ、バンドメンバー1人ひとりとアイコンタクトを取りながら温かなアンサンブルを奏でた。ステージにいることを噛みしめるようにフロアを見渡し、「幸せやわあ。ありがとう」と笑みを浮かべた有安は、緊張を解きほぐすようにファンと一緒に深呼吸し、しっとりとしたバラード「裸」を届ける。続けてバンドメンバーを交えずに「心の旋律」をピアノ弾き語りで披露。これまでのソロコンサートと変わらないチャレンジングな姿勢を見せた。続けて「人生最大の買い物を更新しました」とサンバーストカラーのアコギを紹介。「もちろん自分で購入してるから(笑)」と付け加えてファンの笑いを誘い、「新しく何かに挑戦しようと思っている人とか、不安がありながらもがんばろうと思っている人にも届けばいいなと思いを込めて作りました」と、真新しいギターを奏でながら新曲「サクラトーン」を初披露した。

ライブ後半、有安は川上洋平([ALEXANDROS])提供の「Drive Drive」で観客と一緒にタオルを振り回して盛り上がり、藤原聡(Official髭男dism)提供の「TRAVEL FANTASISTA」をエネルギッシュに届けた。ファンキーかつジャジーな「遠吠え」ではすっかりリラックスした様子の有安が身振り手振りを交えて楽曲の表現に彩りを添えたほか、バンド各パートのセッションも展開された。ラスト2曲であることを伝えた有安は、「こういう景色がまた観られるなんてうれしいです。みんな楽しんでますか? 最後になりますが、ここに来られなかった人にも届くくらい、心を込めて歌いたいと思います」と「小さな勇気」で大合唱を巻き起こし、最後に人気曲「feel a heartbeat」を届けた。

アンコールでは、まず渡和久(風味堂)作曲のジャジーなナンバー「愛されたくて」が披露された。続けて、この日のセットリストをダイジェストでさかのぼる構成の「逆再生メドレー」がパフォーマンスされ、オープニングナンバーの「Another story」で華々しく締めくくられた。有安は充実感を伺わせる表情で「ありがとうしか出てこなくて、もっと気の利いた言葉が出てくればいいんだけど……みんなが明日がんばれるように」と述べ、1人ギターの弾き語りで「ハムスター」を熱唱。冒頭で指がつるアクシデントがありながらも、ファンからの優しい声援と手拍子を受けて、最後まで歌い切った。

有安は「もうすぐ桜も咲くし、みんなの2019年春の思い出になったらいいなと思います。目を見て話せるって安心するね。1年間、画面越しでしか会話できなかったから。今日のこのステージに立たせてもらうまで緊張も不安もあったし、それ以上に苦しんだこともあって。いろんな情報とか記事とか憶測とかで私がいろいろ言われるのは全然かまわない。そういう仕事やから。その覚悟はできてたんだけど、応援してくれるみんなとか関わってくれている人に悲しい思いをさせてしまって苦しくて……ごめんね」と涙ぐむ。「1月15日にこのライブを発表してから意気込んでました。電車に乗って人混みを見ていたら浮かんだフレーズがあって。私は温度感、景色、匂いを曲でがんばって伝えたい。みんなの心がもしかしたら泣いてるかもしれないと思って。こんな私やけど、1つひとつの涙をこの掌に集めて、虹になったらいいなって。そんな思いを込めて作った曲があるんです。この1年間、音楽を本格的に勉強して、コードを探しながら自分で作った曲です。みんな受け止めてくれますか?」と語ると、観客は温かい拍手でそれに応えた。「ありがとう」と感謝を述べた有安はピアノの前に座り、「1人ひとりの心に届きますように」と新曲「虹む涙」を演奏。伸びやかな歌声を届け、再始動第1弾ライブを大団円へと導いた。

この日の公演の模様は、5月19日(日)17:00から2時間にわたってCSテレ朝チャンネルでオンエアされる。また有安のオフィシャルサイトと、ファンクラブ「スマイルーム315」がオープンしたので、ファンはこちらのチェックもお忘れなく。

なお本日3月27日の大阪・なんばHatch公演では、7月から8月にかけてライブハウスツアー「有安杏果 Pop Step Zepp ツアー 2019」を行うことが発表された。ツアーは7月15日の北海道・Zepp Sapporoを皮切りに、宮城・チームスマイル・仙台PIT、東京・Zepp Tokyo、大阪・Zepp Osaka Bayside、愛知・Zepp Nagoya、福岡・Zepp Fukuoka、の6会場で合計12公演を予定。今回の2公演でバックを務めた福原、山口、宮崎と玉田豊夢(Dr)からなるバンドと共に夏の日本を駆け抜ける。

「有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」2019年3月24日 東京都 EX THEATER ROPPONGI セットリスト

01. Another story
02. ヒカリの声
03. 色えんぴつ
04. ペダル
05. Catch up
06. 裸
07. 心の旋律
08. サクラトーン
09. Drive Drive
10. TRAVEL FANTASISTA
11. 遠吠え
12. 小さな勇気
13. feel a heartbeat
<アンコール>
14. 愛されたくて~逆再生メドレー~
15. ハムスター
16. 虹む涙

有安杏果 Pop Step Zepp ツアー 2019

2019年7月15日(月・祝)東京都 Zepp Sapporo
2019年7月17日(水)宮城県 チームスマイル・仙台PIT
2019年7月18日(木)宮城県 チームスマイル・仙台PIT
2019年7月22日(月)東京都 Zepp Tokyo
2019年7月23日(火)東京都 Zepp Tokyo
2019年7月29日(月)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2019年7月30日(火)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2019年8月6日(火)愛知県 Zepp Nagoya
2019年8月7日(水)愛知県 Zepp Nagoya
2019年8月9日(金)福岡県 Zepp Fukuoka
2019年8月10日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
2019年8月14日(水)東京都 Zepp Tokyo
<バンドメンバー>
福原将宜(G)/ 山口寛雄(B)/ 玉田豊夢(Dr)/ 宮崎裕介(Key)

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https://natalie.mu/music/news/325568

2019-03-27 13:00:00Z
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