恋愛は告白した方が負け! 「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」は、相手から自分に告白させるためにあらゆる知力体力を用いて戦うエリートたちを描いたラブコメディー。とっても愛しくてとっても面倒くさい少年少女の、青春の無駄遣い物語。
フォローできない症候群
財閥の令嬢にして生徒会副会長、四宮(しのみや)かぐや。努力家の生徒会会長、白銀御行(しろがね・みゆき)。2人は自らの意地とプライドにかけて、自分からは告白しない、相手に告白させる、と心に決めて戦い続けている間柄。
待ちに待ったはずの夏休み。生徒会みんなで楽しく過ごして、距離を縮めるつもり満々だった御行とかぐや。ところが言い出しっぺだった藤原書記(アニメ2話・原作1巻7話)のまさかの裏切り(海外旅行)で事態は急変。
取りあえず「8月20日に花火大会に行く」という約束だけは、かろうじて死守。しかし20日まで意地を張って、全く連絡をお互い取り合わない、という悲しい日々が続きます。分かっちゃいたけど……。
かぐやは、連絡を自ら取ることを一切できないままでした。夏休みが始まってなお、6月に初めてもらった御行からのメール(アニメ4話・原作2巻19話)を、保護付きにして何回も読み返しているほど。その前に藤原書記が唐突に送ってきたどうでもいい写メも、大切に保存して見直しています。
いや待てよ。メールの保護って今どきする? ってかメール使ってる? あと最近の若い子には、「写メ」って言っても通じないって聞いたんだけど、まじですか?
そもそも「メールを送る」って、ものすごいカロリーのいる作業です。かぐやは、メールを自分から送るのは、相手への意識を表明する行為だと、悩んでいました。この感覚は、そんなにおかしな話じゃない。文体でどう思われるか、とか考えると疲れてしまう。便利で見やすいはずが、ストレスの元になりがち。
今回彼女が初めて接したのがSNS。TwitterやLINEのようなサービスは、インスタントメッセージのやりとりでコミュニケーションのフットワークを一気に軽くしました。画像の送信も気軽にできるようになり、添付云々とか考えずほいっと複数人で共有できちゃう。
メールでの連絡は結局取れなかったかぐや。でも近侍の早坂がいうTwitter(生徒会の三人と早坂は使用中)とやらを見れば、知らない御行の一面を見られるらしい、と開いてみたはいいものの。
ネットについて何も知らないITオンチのかぐや。地力で開けるのは検索サイトのトップページ止まりという、超アナログ人間。Twitterのルールのみならず、SNSの仕組みそのものが理解できていない。
これは、御行の承認制の鍵アカウントが、登録したばかりのかぐやには見えていない状態。では御行のツイートを見るにはどうすればいいか?
承認リクエストを送ればいい。
たったこれだけのことが、できない! 相手に対して「あなたのことを知りたいので許可してください!」という表明じゃないか、と考えたかぐやに対し、早坂はバッサリ「新手のバカですか?」
ワンクリックできるか否かの差が、ネット社会コミュニケーションの真剣なところ。早坂が言うほど、かぐやの意見はバカなわけじゃない。SNSならではの、距離感・温度感は、見えない状態で察するのが彼女には難しすぎました。
かぐやは、SNSの広大な空間に踏み込んでなお、すぐ側にいるはずの好きな人との距離が、分からないままです。むしろネットを介したことで、さらに混乱してしまった。
彼女のTwitterは、フォロー0人、フォロワー0人。
ギャグ混じりの前振りから、家に縛られるかぐやの姫君と、自転車に乗った白銀の王子を結び付ける、夏のイベントがスタートします。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190324-00000008-it_nlab-ent
2019-03-23 15:08:49Z
52781623262545
Bagikan Berita Ini
0 Response to "押せなかったTwitterの承認リクエスト、行けなくなった花火大会 「かぐや様は告らせたい」11話(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment