このイベントは1998年にこの世を去ってから21年となるhideのメモリアルイベントとして、導師を迎えての読経、ヘッドワックスオーガナイゼーションの松本裕士代表取締役による挨拶、黙祷を経て、献花式、フィルムライブ「hide FILM ALIVE!」、さらにサプライズでPATA(
献花式の際には壇上にhideの愛用していた歴代のギターや衣装、愛車「ジャガー・デイムラー ダブルシックス」が飾られた。この愛車は通常グリーンだが、hideのこだわりから黒に塗装された特注品。またステージ後方のスクリーンにはhideのさまざまな写真や映像が上映され、来場者は色あせない魅力を放ち続けるhideの姿や、hideの愛用品の数々を見届けつつ、花を手向けた。
また献花式中のBGMには、5月10日に予約注文がスタートするスピーカー「hide×エムズシステムスピーカーVDRS hide model【HEADWAX】」を使用。このスピーカーはハンドメイドのスケルトンスピーカーで、内部にはhideが祖母から譲り受け、ステージ衣装として着用していたインドの民族服・サリーや、オレンジのフェイクファーの一部、さらにhideが使用していたApple「Macintosh PowerBook Duo 2300c」のパーツ、hideをイメージした蜘蛛と目玉のオブジェが収められている。会場ではこのスピーカーがフロア中央に設置され、スピーカーとしても展示物としても存在感を放っていた。
第2部にあたるフィルムライブでは1964年に生まれたhideの人生を振り返るヒストリー映像が放映された。フィルムライブにはhideの厳選ライブ映像や、ミュージックビデオを上映。レーザー照明や銀テープなどライブさながらの派手な演出もありつつ、約2時間で20曲が届けられた。
上映後にはサプライズでI.N.A.、PATAが登場。2人は「HURRY GO ROUND(hide vocal Take 2)」を披露。hideの優しい歌声とステージにいる2人の演奏が重なり、フロアからはすすり泣く声が漏れていたが、楽曲の終わりには観客が笑顔で拍手を送っていた。続けて入れ替わるように木村世治、TAKA、CUTTがステージに現れ、「ピンク スパイダー」「ROCKET DIVE」「FLAME」とhideの楽曲をプレイした。
ラストナンバーの前には木村、TAKA、CUTTのいるステージにPATAが手ぶらで登場し、両手を広げてギターが手元にないことをアピール。そしてステージに飾られていた6本のhideギターの中から、FERNANDES製MG-Xの通称“PAINT”モデルに手に伸ばす。このギターはhideが1994年の1stソロツアー「HIDE OUR PSYCHOMMUNITY ~hideの部屋へようこそ~」の頃までメインとして愛用していたモデルで、ボディのサイケデリックなグラフィックはhide自身によって描かれたもの。25年ぶりにステージで演奏されることとなるギターのサウンドチェックを済ませたPATAは、木村、TAKA、CUTTと並んで「TELL ME」を演奏。大歓声に包まれる中、今年の「hide Memorial Day」は大団円を迎えた。
https://natalie.mu/music/news/330138
2019-05-02 13:52:00Z
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