大林宣彦さん死去 出身地の尾道市で悼む声 - NHK NEWS WEB

映画監督の大林宣彦さんが、10日夜肺がんのため82歳で亡くなりました。出身地の広島県尾道市では大林さんの死を惜しむ声が聞かれました。

大林さんは、ことし２月から尾道市で開かれる予定だった映画祭に参加し、ステージであいさつをすることになっていましたが、新型コロナウイルスの影響で映画祭が中止となり、参加はかないませんでした。

映画祭の実行委員で、尾道市内の映画館の支配人の河本清順さんは「映画館を始めるとき、物心両面にわたって支援していただいた。尾道の映画人の精神的支柱のような存在でした。映画にかける思いをしっかりと引き継いで頑張っていきたい」と話していました。

尾道市内で40年近くにわたって大林さんの映画のロケ場所の選定に携わってきた喫茶店の店主の大谷治さんは「感性にマッチするロケ場所を見つけるのは大変だったが、一緒に作品を作り上げていく楽しさもあった。今は放心状態で何も考えられない」と話していました。

尾道市中心部でも大林さんの死を惜しむ声が聞かれ、美容室を営む74歳の男性は、「『尾道３部作』で全国に尾道の名が知れ渡った。観光地として飛躍することになったのは大林さんの功績が大きいと思う。亡くなったのは本当に残念です」と話していました。

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2020-04-11 05:48:00Z
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