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「誰でもなりうる」適応障害とは 深田恭子さん休養発表 - 朝日新聞デジタル

 ドラマやCMで活躍する俳優の深田恭子さん(38)が、適応障害と診断され、治療を優先させるため休養すると発表した。適応障害は見た目にはわかりづらく、心ない言葉に傷けられるケースも。病名はよく耳にするが、一体どんな病気なのか。

 深田さんは中学2年の時に芸能界入りしてから20年以上にわたってドラマや映画、音楽活動、バラエティーなど幅広い分野で活躍している。

 深田さんが所属するホリプロによると、昨年春ごろから体調を崩しがちになり、今月、適応障害と診断された。予定していた連続ドラマも降板し、治療に専念するという。

 適応障害は、皇后雅子さま皇太子妃時代に公表したことで広く知られるようになった。

 雅子さまは2003年末から体調を崩して公務を休み、翌04年7月に適応障害と診断された。

 原因について医師団は当時、「皇太子妃という特別な立場による苦労、懐妊と流産をめぐる問題、公私の区別をつけにくい多忙な生活などによるストレス」といった見解を出している。

 17年経った現在も療養は続く。側近によると、体調には波があり、大型の公務が続くと疲労が出て、欠席せざるを得ないこともあるという。昨年は「新型コロナの影響で活動が制限され、体調が整いにくくなっている」と医師団は指摘している。

 一般的に適応障害は、周囲の環境に適応できず、そのストレスによって不安や抑うつ症状、食欲不振、頭痛などの症状が出るとされる。

 「人形町メンタルクリニック」(東京都中央区)の勝久寿(かつひさとし)院長は、うつ病との違いについて「ストレスを取り除けば症状が軽くなることが大きな特徴」と解説する。

 ストレス要因は、仕事や家庭、恋愛、病気など人によって様々。ストレス要因がない時には症状が軽くなることもあるため、周囲から「怠けているのでは」と誤解されてしまうこともあるという。勝院長は「本人にとっても難しく、苦しい点だ」と説明する。

 雅子さま皇太子妃時代、立ちくらみや頭痛などが和らいだ時は、友人とレストランで食事ができるなどしたため、当時「公務を怠けている」などの批判も上がった。

 適応障害が長く続いてうつ病になる人もいれば、適応障害の状態にならずにうつ病になる人もいる。

 勝院長は「1人で抱え込まないことが重要だ。周囲にも適応障害について知ってもらい、誰でもなりうることや、なった本人は悩んでつらい状態にあるということを理解してほしい」と話した。

 厚生労働省のホームページに、それぞれの地域にある相談先が掲載されている(https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/consult_2.html別ウインドウで開きます)。(杉浦達朗、藤野隆晃)

適応障害でみられる主な症状

・不安症状を中心とする状態/不安、恐怖感、焦燥感など

・うつ症状を中心とする状態/喪失感、絶望感、涙もろさなど

・問題行動を中心とする状態/勤務怠慢、過剰飲酒、けんかなど

・身体症状を中心とする状態/頭痛、倦怠(けんたい)感、腹痛など

(人形町メンタルクリニックの勝久寿院長への取材から)

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2021-05-27 07:38:04Z
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