新潟を拠点とするアイドルグループNGT48の山口真帆さん(23)が自宅でファンに暴行されたとする事件をめぐり、運営会社のAKS(東京)は21日、経緯や原因などを調べていた第三者委員会(委員長・岩崎晃弁護士)の調査報告書を公表した。
報告書は山口さんとファンの男がもみ合いになったことは認めたが、他のNGTメンバーの事件への関与は確認できなかった、と結論づけたうえで、AKSの安全管理体制の不備を指摘した。一方、報告書では、事件とは直接関係がないものの、ファンと私的な接触を持っていたメンバーが複数いたことを明らかにした。これについて、AKSは「不適切だが、責任を問われるべきなのは適切な指導ができていなかった当社だ」として、「風紀の乱れ全般は、今回は不問にする」と該当したメンバーの処分をしない方針だ。
事件は昨年12月8日夜に発生。男2人が山口さんの自宅に押しかけ、顔をつかむなどしたとして、翌9日、新潟県警に暴行容疑で逮捕された(同月28日に不起訴処分)。山口さんが今年1月8~9日、ツイッターなどで「他のメンバーが自宅の住所を漏らした。(AKSは)何も対処してくれない」などと不満を訴え、事件が明るみに出た。
報告書によると、事件には男3人が関与した。1人が、送迎バスから降りたメンバー1人に声をかけ、「(山口さんが)バスに乗っている」と聞き出し、山口さんの自宅マンションで待ち伏せしていた2人に伝えた。2人は帰宅した山口さんに声をかけ、もみ合いになり、その後逮捕された。この2人のうち1人は以前から、山口さんと同じマンションの向かいの部屋を借り、出入りしていたという。
山口さんは調査に対し、この男らとの事件直後に交わした会話などから、他のメンバーが自宅を教えるなど、事件に関与したと主張した。しかし、いずれのメンバーも関与を否定。県警などの捜査で共犯者として立件されていないことなどから、「関与した事実は認められなかった」と判断した。男らが山口さんの自宅を特定した経緯については、男らが調査に協力しなかったことから「明らかではない」としつつ、1人が同じマンションの部屋を借りていたことをふまえ「様々な方法で特定が可能だった」と結論づけた。
報告書は事件の背景事情にも言…
https://www.asahi.com/articles/ASM3P5VPMM3PUTIL01P.html
2019-03-21 11:08:21Z
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