NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第11週「女子と小人は養い難し?」(第51~55話)の第51話が10日、放送される。
日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の佐田寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。
「虎に翼」第10週「女の知恵は鼻の先?」振り返り
昭和22(1947)年3月。日本国憲法に希望を見出し、司法省に出向いた寅子は、人事課長を務める旧知の裁判官、桂場等一郎(松山ケンイチ)に、裁判官として採用してほしいと直談判。望みはかなわなかったが、桂場の同僚で、同省の民事局民法調査室主任を務める久藤頼安(沢村一樹)に気に入られ、彼の下で民法親族編と相続編の法改正の仕事に携わることになった。改正案をめぐっては、家制度を変えたくない守旧派と、女性解放を推進したいGHQの間に大きなギャップがあり、その調整をするため民法改正審議会が開催されていた。寅子は自分の認識の甘さを思い知らされると同時に、一度法律の道から逃げ出した後ろめたさから自信を失い、家族を背負っているために失敗に対して臆病になっていることにも気づかされた。
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朝ドラ第110作。日本初の女性弁護士、三淵嘉子さん(1914~84)をモデルに再構成したオリジナル脚本で描く。日本史上初の女性法律家の実話に基づく骨太なストーリーと、事件や裁判が解決される爽快感を一緒に味わえる。
- 【放送】総合:月~金曜(土曜は総集編)午前8時~8時15分(再放送)午後0時45分~1時、BS/BSプレミアム4K:月~金曜午前7時30分~7時45分(再放送)BS:土曜午前8時15分~9時30分/BSプレミアム4K:午前10時15分~11時30分
- 【作(脚本)】吉田恵里香
- 【音楽】森優太
- 【主題歌】米津玄師「さよーならまたいつか!」
- 【語り】尾野真千子
ある日、寅子は自身を法律の世界へ導いた恩師の穂高重親(小林薫)と再会。穂高は同審議会の委員を務めていた。寅子から、父や兄、夫を戦争で失い、まだ幼い娘の世話を母の猪爪はる(石田ゆり子)と義姉の花江(森田望智)に託して働いていると聞いた穂高は、彼女の境遇を気の毒がった。
ある日、寅子は昼休みに学友たちとよく昼食を食べながら語り合った日比谷公園へ。そこにかつて思いを寄せていた学友の花岡悟(岩田剛典)が現れた。裁判官になり、故郷の佐賀にある地裁に赴任していた花岡だったが、現在は東京地裁に戻り、主に食糧管理法違反の事件を担当していた。花岡の弁当箱には小さな握り飯とひとかけらの芋のみ。寅子が思わず、闇市で手に入れた食材を使った自分の弁当を隠すと、花岡は生きるために必要なのだから堂々としろと笑顔を向けた。
その後、民法改正について各方面からの意見書が出そろい、同審議会が開かれた。寅子は書記兼雑用係として参加。守旧派の帝大教授、神保衛彦(木場勝己)と改革派の穂高の一歩も譲らない舌戦が展開され、議論は長期戦の様相を見せた。途中の休憩で、寅子が桂場と話していると、穂高がやってきて、自身のせいで寅子を不幸にしたと謝罪した。生活のためとはいえ一度つらい思いをした世界に無理して戻ることはないと言い、別の仕事を寅子に紹介しようとする穂高。寅子は「不幸? はて?」と戸惑い、戦争や挫折でさまざまなことが変わったが、自分の意志で、好きで法律の道に戻ってきたと訴え、その申し出を辞退した。穂高は、また自分が問題を起こしてしまったのかと苦い顔を浮かべたが、桂場は「いや、ある意味背中を押してやれたんじゃないですかね」とほほ笑んだ。
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2024-06-07 23:15:00Z
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