Amazonで「演歌も似合うトラック型の噴出花火」とやらを385円で購入した。演歌の似合うトラックといえば、もちろんデコトラ。ド派手な装飾や電飾を施したデコレーショントラック型の花火である!
商品名には続きがあって……演歌も似合うトラック型の噴出花火「なんと最後に荷台の中が光っちゃう男の花道」とのこと。きっとデコトラらしいド派手な最期を迎えるのだろう。
ってことで、実際に火をつけてみたところ……「男の花道」に涙が止まらなかった。号泣必至なのでハンカチを用意してご覧ください。
・演歌も似合うトラック型の噴出花火
東京2020パラリンピックの開会式でも注目を集めたデコトラは、日本が誇る伝統文化だと言える。もちろん日本の花火も世界トップクラス。そんなデコトラと花火がいつの間にかコラボレーションをしていたとは……!
製造元は愛知県の増田煙火株式会社。ナンバープレートにも「増田」。そんでもって運転席には、下品で短気だけど純情で人情深い……そんな昭和のトラック野郎がガハハと笑いながら乗っていた。ねじりハチマキで気合い十分な様子。
後ろには「花火が終わると中が光るぜ」と書いてある。おそらくトラック野郎(運転手)のセリフなのだろう。「昭和のトラック野郎が令和の時代に贈る応援歌」のようだ。
・点火
それでは燃えていただきましょう。激動の時代を生きるすべての人へ。人の迷惑かえりみず、喧嘩上等、天下無敵、不器用ながらもまっすぐ生きます……トラック野郎で「男の花道」。
…………
シュボッ
シャァァッ
シャァァアアアアアア!
バチバチバチバチ……!
バチバチバチバチバチ!!!!
スゲエエエエエエエエエエ!
激しすぎる。トラックからとんでもない勢いで噴出される花火。高さはなんと約2メートル! まるで本能寺の変を見ているようだ。そして……ただただ燃え上がるトラックの中に!
男の中の男がいた。
・泣いた
「花火が終わると中が光るぜ」……トラックの中は燃えたままだった。これを「光る」と表現するトラック野郎はあまりにも粋である。
燃えたトラックの中で、彼はいつまでも笑っていた。ったく……最後まで不器用なんだからよ。昭和のトラック野郎は笑顔のまま逝ったのだった。完全に泣いた。
──という演出なのかどうかは不明だが、デコトラ好きの方はどうぞ。粋な昭和花火を令和の夏にぜひ。
参考リンク:Amazon「演歌も似合うトラック型の噴出花火 なんと最後に荷台の中が光っちゃう男の花道」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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2024-06-23 07:30:30Z
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